大学入試センター試験も来年で終了し、英語の民間テスト利用や国数の記述式解答の導入等で、大学入試が極めて不透明であることに加え、私立高校実質無料化の影響により、早慶、並びにGマーチ付属高の人気が一段と上昇しています。
そこで今回は、早慶付属高校を第一志望としている受験生のスケジュールについて、思うところを書きたいと思います。
初陣は堅実校がベター
高校受験というより、そもそも入試が初めてという方が多いと思いますので、本命である早慶付属高校受験の前に、いわゆる「すべり止め」高に合格して、弾みをつけたいところです。
早慶付属高校は2月上旬から入試が始まるので、
先ずは1月中に、日大習志野・専修大松戸・開智、等の受験をお勧めします。
いずれも有力高校なので簡単には合格できませんが、早慶付属高校最終合格のためには上記高校レベルで、もたついていては早慶の合格は望めません。
次に、立教新座高校
2月1日は立教新座高校受験をお勧めします。
過去問をご覧いただけば判るように、同校の問題は相当手ごわいです。
そのため、合格可能最低点は(学校非公開)かなり低いと思われ、
「同校を蹴る」生徒さんが多いため、正規合格者数は多めにとられています。
思うに、300点中6割あれば正規合格となりますが、早慶付属高校志望の場合には7~8割は得点してほしいところです。
ここまでの戦績で受験スケジュールを柔軟に変更することが肝要
内申や模擬試験の結果等で、確約の高校が既に決まっている方の中には、
「落ちたら確約高に行く覚悟で、早慶付属高校を可能な限り受験する」
というご家庭もありますが、わたくしは賛成しかねます。
その理由は、
1、立教新座高校で正規合格できかった生徒さんが、早慶付属高校のいずれかに合格する可能性はかなり低いこと
2、早慶付属高校入試までひとつも合格を取れなかったというメンタル面でのダメージを受けた状態から、持ち直すのは容易ではないこと
3、確約の取れる高校の場合、(通常は大学付属ではないため)大学受験をすることになるが、確約の取れるレベルの高校から早慶等の難関大学にに合格できるか、また、高校受験後直ぐに大学を見据えた勉強を始めることだできるかついては、大いに疑問が残ること
が挙げられます。
〇〇高校合格→慶応日吉受験
〇〇高校不合格→慶応日吉受験を断念と同日の堅実校受験
とうような柔軟なスケジュールを予め組んでいた方が、
万が一のとき冷静になれます。
一般入試で堅実校合格(確約等ではダメ!)後、受験可能な早慶付属高校、
ないしは、Gマーチ付属高があれば受験すれば良いのです。
そして、慶應志木
早慶付属高校の中で最難関です。
受験するかは、生徒さんの学力・通学圏か否か・立教新座等の有力校に正規合格したか、等から決めることになるでしょう。
入試問題が極めて特殊なので、過去問は古いものを含めてできるだけやりましょう。
さらに、慶応志木は2次試験として面接が課されるため、現時点の日程上、早稲田高等学院高校の入試日とバッティングすることも頭に入れておく必要があります。
人気の早稲田本庄高校
来年から面接がなくなるため、今年以上に競争が激化するでしょう。
オープンキャンパスで一目惚れという方が多く、本庄というド田〇ではありますが、
始業時間がおそいこと、新幹線通学可能なこと、男女共学、
さらに、早慶付属高校の中では入試問題が素直なことから、人気があります。
問題の取り組みやすさから、合格可能最低点は8割程度と思われ、わずかなミスが命取りになります。
そのため、早慶付属高校の中では、慶応志木の次に合格が難しいと考えます。
出題に特色があるので、過去問の検討は必須です。
2月10日以降
2月10日以降は、慶応日吉と早稲田実業高校のように入試日程が重なる場合があります。
12日以降は、Gマーチ付属校の入試があります。
それでは、受験生の皆様のご検討をお祈り申し上げます。