家庭教師を依頼するご家庭の中には、「お受験」で名門小学校に入学したものの、授業についていけないお子様の進学、ないしは、大学受験についてのご相談をされる場合もあります。
今回は、そのようなご家庭に共通する点を書きたいと思います。
1、中高での授業や大学入試を甘く見ていることが多い
確かに、気の遠くなるような倍率をくぐり抜けて栄冠を勝ち取った訳ですから、そう思われるのもごもっともです。
しかしながら、小学校入試は「くじ引き等、運不運の要素」「縁故」「ご家庭の経済状況」「子供よりも親のやる気」で合否が決まることが多いことも紛れもない事実です。
また、中学・高校・大学で入学するのが難しい学校であることを親御さんがお存じであるため、実力オンリーではないお受験を選択されたご家庭もあると思われます。
中学・高校から入学した生徒さんは、実力のみで厳しい入試をかいくぐって入学されたわけですから、お受験組と学力差が生じるのは当然です。
ただ、そうした当然の事実を正面から受け止め、中学1年次から対応策をとってこれたか否かが問題となっています。
お受験組の約半分は、中学や高校内で「お荷物」「深海魚」扱いされるため、ブラックな青春時代を過ごしたと吐露される生徒さんと多数面談いたしました。
お受験を選択した後の親御さんのフォローも大切であることをお忘れなく。
2、お子さんを過大評価している
上記1と通じますが、お受験組は英語または数学のいずれかが極端に苦手である場合が多いと感じます。
在籍校では、定期テストのレベルが高いので、赤点はザラです。
さらに、お子さんのテストの成績に対する親御さんの対応が良くありません。
「毎年東大に何十人も入る学校だから、仕方ない」
「校内では下位だが、全国レベルでは上位だ」
「数学はできないが、英検は2級をもっているから大丈夫」
など、お子さんに耳障りのいい言葉、換言すると、勉強をやろうという気持ちを起こさせない言葉を投げかけるご家庭がとても多い。
厳しいことを言うと、
「毎年東大に何十人も入る学校だから、仕方ない」
⇒お子さんの成績では、進学も危うく、志望大学には入れないのでは?
「校内では下位だが、全国レベルでは上位だ」
⇒全国レベルの模試を受けてから言いましょう。
偏差値の低い学校からも、偏差値の高い大学合格者はいます
「数学はできないが、英検2級をもっているから大丈夫」
⇒英語だけで受験できる大学はありますか?
英検は繰り返しの演習で何とかなります。
お子さんの成績不良の原因はどこにあるのか、できれば第三者を交え、もう一度考えましょう。
3、まとめ
有名中学・高校内での序列は努力だけではどうにもならないのが事実です。
エスカレーターで大学に行ける場合は放校とならないような成績をとること、
大学受験が必要な場合は、見栄をはらず、「中学の勉強」から復習しましょう。
決して、進学塾や予備校には行かないこと!
同じ轍を踏みます。