今回は、過去問の解答が解りにくい理由とその対処法についてお話します。
過去問の解答が解りにくいのには訳がある
過去問を実際に解いた後、解答を参照するも「解答の根拠や道筋が解らない」「どうしてこうなるのか、不明だ」と悩み、「自分はこの学校を受験する実力が未だ無い」と思い悩んでしまうことはないでしょうか?
それは、
決してあなたの学力・理解力が乏しいからだけではない場合もあるので、ご安心ください。
入試に社会的な関心が高い一部の大学や中高
(「東京一工、早慶」「筑駒・灘・開成」等)
を除いて、中学受験~大学受験の過去問の解答は
「親切でなかったり」「解法が良いとは言えない」ものであるのが通常です。
なぜなら、そもそも学習参考書類は発行部数が少ないため、
社会的な関心が上記一部を除き、
過去問の解答作成にコストをかけられない
⇒ 解答執筆料が安い
⇒ 一流執筆陣ではない
からです。
現に、今までの過去問の常識を覆すような角川書店の懇切丁寧な過去問集は、
2021年度版が発行されないとのことです。
それでは、解りにくい過去問解説にどう対処するか?
解法や根拠が不親切な場合でも、「解答さえわかれば、解法や根拠は自分で考えることができる」だけの実力を備えていれば問題はありませんが、そうでない方のために以下の方法が考えられます。
1、中学~高校受験
有力塾や予備校が内部生用に販売している過去問解説集を手に入れましょう。
手っ取り早い方法は、過去問解説集を販売している塾や予備校に通うことですが、
メルカリ等のフリマで入手することも可能です。
上記方法により入手した過去問解説集を参照しても理解できない方は、
「当該学校受験のための基礎学力に乏しい」と疑われますので、
家庭教師等の個別指導を受けて不明点を解決しなければ、合格は難しいと思われます。
2、大学受験
早慶以上の大学の過去問に関しては、赤本と予備校本を併用すれば問題はありません。
一方、Gマーチ以下の大学の過去問に関して、赤本の解説だけでは理解が困難な方は、(塾や予備校では、過去問について聞きにに行っても冷淡に扱われる可能性が高いので、)
個別指導を受けて解決することをお勧めします。
まとめ
過去問を解くことなしに志望校合格はありえません。
過去問を自力で解けるような環境を作り出すことこそ、
合格へのショートカットです。
それではまた。