受験は総力戦
受験は、総力戦である戦争に例えられます。
前線で戦う受験生だけでなく、家族、塾講師、家庭教師、学校の担任、等々の心が一つになってこそ、栄冠をつかむことができると信じてやみません。
勝てば官軍負ければ賊軍
合格すれば努力や勉強法が褒め称えられますが、不合格なら、投じた時間とお金は全て無駄(?)となり、生徒さんだけでなくサポートチームの落胆は計り知れません。
指揮官の判断で、戦局は大きく変わる
どんなに優秀なお子さんでも、指揮官である親御さんの判断、例えば、
①塾や家庭教師の選定や変更
②経済的サポート
③精神的サポート
等々にミスがあると、不合格となります。
①合格実績だけを重視した塾や家庭教師の選定をしていないか
塾の下位クラスで「深海魚」となっている、または、お子さんの性格や体力に照らして通塾等の負担が大きい場合、転塾や家庭教師を考えるべきです。
また、家庭教師は相性や経験がものをいうため、模試の成績が上がらない場合や講義がわかりにくいとお子さんが言う場合には契約解除すべきです。
ただ、どの塾や家庭教師も完璧ではなく、環境の変化はお子さんにも負担となるので、頻繁な変更は差し控えるべきです。そのため、面談やお試し受講を活用し、塾や家庭教師を慎重に選定することが必要です。
②入試まで経済的サポートが可能かどうか
受験による経済的負担は予想以上ものです。
塾代、家庭教師代、参考書・問題集代、過去問代、模試代、願書代、入試受験料、等々、ボディーブローのように家計を直撃します。
入試を考える前に冷静になり、お子さんへの経済的サポートは継続的に可能か、今一度考えてください。
サポートの際の「禁じ手」は当初の計画を大きく変更することです。
現在のコロナしかりですが、何が起こるか解らない世の中です。
予定していたものが入ってこないこともあります。
しかしながら、入試という前線で命がけで戦っている兵士に兵糧輸送を停止するような真似はしてはいけないことを肝に銘じてください。
③受験は孤独で、受験生は未だ10代
受験生はあるゆる欲望を最小限に抑え、日々テストの点数や偏差値に一喜一憂する日々を過ごします。
大人にとっては「自分で受験を決めたのだから当然のこと」と思いますが、彼らは未だ社会経験に乏しい10代です。
われわれが何とも思わないことにも、悩み苦しんでいることがよくあります。
そんなときこそ、受験生のメンタル面でのサポートが重要です。
忙しい毎日でご両親がサポートしきれない、または、親御さんが受験の経験に乏しい場合には、専門家である家庭教師等に任せるのもよろしいかと思います。
受験を征するのは、親御さんの覚悟
「前線で戦うお子さんに気持ちよく戦ってもらう」ことこそ、親御さんの唯一最大の役割です。
それには、数々の痛みが伴います。
先ずは、親御さんが覚悟を決めないと、お子さんは覚悟を決めることができないことをお忘れなく。