家庭教師で志望校合格

東京23区内で中高浪人生の家庭教師をしています。早慶マーチ付属高校や私立大学に多数の合格実績があります。塾や予備校に頼らず、確実に志望校合格を目指します。当方の指導を希望する方は、ブログ内の面談要領をご覧ください。

過去問、やりっぱなしになっていませんか?

 

こんにちは。

家庭教師として日々受験生をサポートしている中で、毎年必ず耳にする言葉があります。

それは、「過去問、○年分やりました!」というものです。

 

もちろん、過去問演習は受験対策の大きな柱です。

出題傾向を知り、時間配分を体感し、本番さながらの緊張感を養うためにも欠かせません。

ただし、「やった」という事実だけで満足してしまうと、せっかくの努力が十分に活きないことが多いのです。

 

「解いた後」が本当の勝負

 

過去問を解くこと自体は誰でもできます。問題を開き、時間を測り、解答を書き込む、ここまでは一人でも可能です。

大切なのはその後。どこで失点したのか、なぜその選択肢を選んだのか、記述の論理は適切か、こうした分析とフィードバックが不可欠です。

 

特に記述問題や論述問題は、自己採点では限界があります。

模範解答と見比べても「なんとなく合っている気がする」程度の判断になってしまいがちです。実際の採点基準は細かく設定されているため、専門的な視点がなければ見落としが多くなります。

 

「何年分やったか」よりも「どう取り組んだか」

 

「○○大学・✖✖高校の過去問を10年分やりました!」

という達成感は重要ですが、本当に大切なのはその内容をしっかり添削・分析したかどうかです。

 

1年分でも徹底的にフィードバックを受け、改善を重ねれば、学びの効果は何倍にもなります。

量より質を意識することが合格への近道です。

 



実施時期を間違えると逆効果に

 

過去問に挑戦するタイミングも重要です。

早すぎると基礎力が足りないまま挑戦することになり、点数が伸びずに自信をなくすことがあります。

逆に遅すぎると、出題傾向に慣れる時間が足りません。

 

家庭教師や塾の先生は日々の演習や模試の結果を見ながら、「今が始め時か」「もう少し基礎を固めてからにすべきか」を判断できます。

志望校によっては独特の出題形式があるため、過去問に入る前に“形式慣れ”のトレーニングが必要になるケースもあります。こうした判断は、経験ある指導者に任せるのが安心です。

 

効果的な過去問演習のステップ

 

過去問を活かすための具体的な流れは次の通りです。

 

時期を見極めてスタート(指導者と相談して決定)

時間を測り本番形式で解く

添削・採点を受ける(特に記述はプロに)

フィードバックを踏まえて改善する

同じ問題に再挑戦して定着を確認する

 

これらを意識すれば、過去問演習は「単なる練習」から「合格のための武器」へと変わります。


限られた時間を最大限に活かすために、ぜひ「過去問のやり方」にも目を向けていただければと思います。